Yui Stephanieに協力いただいてスタートした、天王洲アートウォール。

天王洲の通り、高さ3ｍ横幅60ｍもの巨大な工事目隠しがさびれた雰囲気を出していた。

ここの管理者である会社のオーダーにより、アートウォールを計画した。

街にあるアートとはどういったものか、道行く人の感じるものが共通した理解にはならない。

そういった点が難題だった。

その一つの解答として、毎日少しずつ変わり、一年かけて完成するウォールペイントを企画し、Yui Stephanieに一年間描き続けてもらうこととなった。

彼女自身の絵は抽象的であるが、60mの中に自分の好きなスポットができてくる不思議な魅力があった。

近所の方は彼女に飲み物をあげたり、批判する割には毎日見に来るおじさんがいたり、彼女自身、自分の絵に埋もれながらその街と同化していくように絵が毎日形を変える。

街におけるアートの、いちばんプリミティブな形と考えている。​